Pinochle / ピノクル

Pinochle
bicyclecards.com
https://bicyclecards.com/how-to-play/pinochle-2/
以下日本語訳 The following is a Japanese translation

ピノクルは、米国で発展した2人用クラシックゲームであり、今でも最も人気のあるゲームの1つです。

ピノクルの遊び方

タイプ:トリテ
年齢:13+
人数:2,3,4,5+

ルール

使うカード

48枚、ピノクルパック

目的

トリックを取ること、そしてトリック及びポイントカードを使ったコンビネーションメルドによって点を取ること。

ランク

ピノクルパック:A(高)10 K Q J 9(低)が4スートそれぞれ2枚で作られる。使用頻度は低いが、64枚(8と7を含める)が使用られることもある。

点数

トリックで取れるカード点
A…11点
10…10点
K…4点
Q…3点
J…2点
ラストトリック…10点
9…0点(64枚デックの場合は7と8も0点)

メルド点
クラスA
切札のAKQJ10(フラッシュorシーケンス)…150点
切り札のKQ(ロイヤルマリッジ)…40点
平札のKQ(マリッジ)…20点
デース(切札の9、64枚デックの場合は切札の7)

クラスB
A♠️ A❤️ A♦️ A♣️(100エース)…100点
K♠️ K❤️ K♦️ K ♣️(80キングス)…80点
Q♠️ Q❤️ Q♦️ Q♣️ (60クイーンズ)…60点
J♠️ J❤️ J♦️ J♣️(40ジャックス)…40点

クラスC
Q♠️ J♦️(ピノクル)…40点
Q♠️ J♦️ Q♠️ J♦️ (ダブルピノクル)…300点

配り方

左から1人12枚配る、3枚または4枚まとめて配る。配り終わったら次のカードを表向きにしテーブルに置く。この表向きのカードと同スートが切札となる。残りのカードは山札として裏向きに置きます。

プレイ

各トリックは、リードとプレイで構成されます。トリックに勝った人は次のリードを行います。切札がリードされたときは、相手が上位の切札を出さない限り、そのトリックに勝ちます。他のスートがリードされた場合は、相手が同じスートの上位カードか切札を出さない限り、リードされたカードが勝ちます。リーダーはどのカードをリードしてもよく、相手はどのカードをプレイしてもよい。スートに従う必要はありません。(メイフォロー)
各トリックの後、各プレイヤー勝者から順に山札の上からカードを1枚引き、手札を12枚に戻します。
補足)同じカードは先に出した方が勝ち

メルド

トリックに勝ったとき、山札からカードを引く前に、プレイヤーは、前述の組み合わせのいずれか1つをメルドすることができます。プレーヤーは、カードを表向きにテーブルに置いてメルドを行います。プレーヤーは、山札がなくなるまでの間、好きなだけメルドができます。

メルドには以下の制限があります。
1) 1回のターンでできるメルドは1つのみ
2) 各メルドにおいて、少なくとも1枚のカードを手札から出してテーブルに置くこと
3) 一度メルドしたカードを再度メルドに使うことは可能ですが、別のクラスのメルドであること、または同じクラスのより高得点のメルドに限られる

例) プレイヤーはK♠、Q♠、J♦を置いてマリッジとピノクルの両方を得点することはできない。Q♠、J♦を置いて40点とし、その後のトリックに勝った後、K♠を加えてマリッジの得点をすることができる。

一旦、カードがメルドされてテーブルに置かれると、そのカードは手に持っているのと同じようにトリックに使用することができるが、プレイされた後は、新しいメルドに使用することはできない。

ディース ディーラーが最初に表向きにした切札表示カードがディースであった場合、直ちに10点を獲得します。ディースを持っているプレイヤーは、トリックに勝ったあとディースを見せるだけで10点獲得できます。また、同じターンにディースと他のメルドを宣言することもできます。ディースを持っているプレイヤーは、トリックに勝ったときに、ディースを切札表示カードと交換することができます。

プレイオフ 第12トリック目の勝者は、可能であればメルドを行い、その後山札の裏向きの最後のカードを引ひます。そして最後に表向きのカードが残り、相手は切札を引きます(交換していた場合はディースになっています)。前のトリックの勝者がリードします。プレイのルールは次の通りです:各プレイヤーはリードされたカードのスートに可能な限り従わなければならず、切札がリードされたときには(より高い切札を出して)勝つようにしなければなりません。スートに従うことができないプレイヤーは、切札を持っていれば切札を出さなければなりません。このようにして最後の12トリックをプレイした後、各プレイヤーはトリックとメルドで獲得したポイントを数えて得点します。

得点計算

スコアは、紙とペンで記録してもよいし、チップを使ってもよい。チップを使用する場合は、中央に山にし、そこから各プレイヤーが得点数に応じてチップを引くようにしてもよい。また、各プレイヤーに1000枚のチップを用意しておき、得点に応じて適切なチップを減らして行ってもよい。

メルドは作られた時点で得点されます。トリックで取ったカードの得点は、プレイが終了してカードが数えられた後に追加されます。この際のカウントでは、7点以上を10点と数えます(六捨七入)。例:87点は90点と数えます。一人が126点、もう一人が124点、あるいはそれぞれが125点を取った場合、それぞれ120点だけを数え、残りの10点はカウントしません。

ゲーム
1ディールでゲームを構成することができます。最も多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝利します。

あるいは、一連のディールをプレイして1,000点アップでマッチを行うこともできます。一方のプレイヤーの得点が1,000点以上、他方のプレイヤーの得点が1,000点未満の場合、前者がゲームに勝利します。いずれかのハンドのプレイ終了時に、各プレイヤーが1,000点以上を持っていれば、例えば一方のプレイヤーが1,130点で、もう一方のプレイヤーが1,000点しか持っていなくても、1,250点のゲームとしてプレイを続けます。また、両プレイヤーが1,250点を超えた場合は、1,500点のゲームを継続します。しかし、このようなことはめったに起こりません。なぜなら、プレイ中にどちらかのプレイヤーが “アウトを宣言する “権利を持っているからです。

アウト宣言とは プレー中のいつでも、プレーヤーは “アウトを宣言 “することができます。その時点でプレイは止まり、そのプレイヤーのトリックはカウントされます。実際にそのプレイヤーが1000点以上持っていれば、たとえ相手がそれ以上持っていたとしても、アウト宣言したプレイヤーはそのゲームに勝ちます。ただし1000点未満の場合は、負けとなります。ゲームの得点が1250点、1500点、またはそれ以上になった場合、プレイヤーはその数字でアウトを宣言することができます。

補足

3人の遊び方

オークションピノクル
ディール
1人3枚か4枚を配り切る、1巡配ったらウィドウ3枚を中央に配る。
ビッド
左から最低300以上をビッド、ハードパス。誰もビットしなければディーラーが強制的に250をビッド(この場合ウィドウを見ないで負けをコンセッション可、ただしキティには1チップ払う)
ウィドウ
ビッダーはウィドウをオープンした後手札に入れ、切札を指定しメルドを行う。その後メルド以外から3枚捨て埋めた後、メルドを手札に戻す。(メルドはビッターしかできない)
プレイ
プレイのルールは2人用ルールの後半戦と同じ
精算
メルド点とカード点(埋めたカードも含む)の合計がビットを越えれば、ビットした点を各相手から得点できる。失敗したら、各相手にビットの2倍を支払う。ただしウィドウを見た時点で負けを認めてビットの1倍支払いで済ますことも可能。
以下のチップをやり取りする。
300〜 3
350〜 5
400〜 10
450〜 15
500〜 20
550〜 25
600〜 30
(または、3,5,10,20,40,80,160あるいは、1,2,4,6,8,10,12、スペードダブルやハートトリプル)

キティ
キティと呼ばれる架空のプレイヤーを作り精算のみ受払の対象とする。

補足)
失敗した場合のセット点をビットの1倍として、棄権した場合のセット点はビットの半分にする方法もある。

4人の遊び方

パートナーシップピノクル
ディール
48枚ピノクルパックを3枚ずつ12枚配る。最後の1枚を表向きにし切札とする。そのカードは左から順にディースと交換可能。最後にディーラーが手札に入れる。
メルド
プレイの前に手札を使って各自メルドを行う。一旦テーブルに出しカウント後手札に戻す。
メルドは2人用に加え以下のダブルコンビネーションが追加される
ダブルフラッシュ…1500
8A’s…1000
8K’s…800
8Q’s…600
8J’s…400
ただし、この後のプレイでチームで最低1トリック取らないとメルド点は得点できない。
プレイ
プレイのルールは2人ルールの後半戦と同じ
スコア
メルド点とカード点をチームで合計していき、2人用と同じく1,000点を超えたら勝ちで同時に超えたら目標1,250点に変わる。アウト宣言あり。
カード点は簡易的に以下2通りのやり方がある、
1)A,10…10点、K,Q…5点、j…0点
2)A,10,K…10点、Q,J…0点


パートナーシップオークションピノクル
パートナーシップピノクルとの違いは以下
ビッド
ディール最後のカードは表向きにしない。代わりに左から順にビットを行う、最低100からでパスはハードパス。ビッダーになった人は切札を指定できる。
プレイ
ディーラーの左からリード、チームで最低1トリック取らないとメルド点はなし。
スコア
ビットした側はビット点以上取れていれば、全ての点を得点。失敗したらビット点をマイナスする。相手側は常に得点。ゲームは1,000点、ビッター側から順に得点するため、常に1,000点で終了、アウト宣言はなし。

6人、8人の遊び方

ピノクルのダブルパック96枚使用
6人…3対3、8人…2対2対2対2
1人4枚ずつ配り切る。
パートナーシップピノクルでもパートナーシップオークションピノクルのルールでも遊べる。
メルドは以下を追加
同スートのマリッジ2組…300 同3組…600
ピノクル トリプル…600 クオドラプル…1200
その他トリプルはダブルの2倍点クオドラプルは一律3000

雑感マイブログ

ピノクルで使うトランプはとても変わっています。9以上のカードを2組使いますが、私は毎回毎回、2組用意しそれぞれ9より下のカードを取り除きシャッフルするのが面倒だったので、2組買ってきてピノクル専用デッキを作ってしまいました。ピノクル専用デックも売っています(2 Decks Bicycle Red Blue Pinochle Playing Cards)

このピノクル(2人用ルール)は、ヨーロッパではベジークと呼ばれています。ベジークでは7と8も使い、手札は8枚です。私は最初、ベジークから覚えたので、ベジークの方が慣れています。一時期はベジークばかりやっていました。やはりこのゲームの最大の特徴は、メルドする前のワクワク感です。手札の中でメルドはできてるのにトリックに勝てない!大役ができたときの早く宣言したい感は相当なものですw
当時、ルールブックを見ていたら6パックベジークなる遊び方が書いてあり、12組トランプを買い遊びました。山札の高さは壮観ですし、手役の高さも壮観でした!

ちなみにルール的には、66と非常に似ていますね、両方とも、ゲームが2つのフェーズに分かれていて、前半はメイフォロー、後半はストリクトなフォロー、得点はトリック点とメルド点があり、最後にはアウト宣言もあります。

得点計算ではクリベッジボードが使えると思うのですが、これについて書いてあるサイトを見たことがありません、どうなんだろう?メルドの度に加点されるのでぴったりだと思うのですが。

最初に紹介したピノクルの遊び方は2人用ですが、ピノクルには、3人用、4人用もあり、2人用とはそれぞれまったく違ったルールとなっています(本文の補足にルールをあげておきました)。ただしバリデーションが非常に多いです、例えば4人のパートナーシップの場合は、プレイ前にビッター側のみ手札の交換をするバリエーションがあります。この場合最初にパートナーからビッダーに4枚渡し、その後ビッターからパートナーに4枚渡します。
また、3人以上のプレイ時のルールですが、切札リードに対しては勝ちにいかなければなりませんが、オーバーラフの義務はありません。

ピノクルの紹介でした。

リンク

英語 : bicyclecards.com Pagat.com Wikipedia
(3人用ピノクル : Pagat.com 4人用ピノクル : Pagat.com
日本語 : ゲームファーム
(4人用ピノクル : ゲームファーム Wkipedia
Webアプリ: CardzMania CardGames.io Trickstar Cards